プレゼンで大事なのは、完璧な資料より“自信”

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宿題を前にぐずる旦那

 

来月の頭に、職場で勉強会がある旦那。

その資料や原稿作りに頭を悩ませているようだ。

 

旦那はなぜか、全部わたしに確認を取りたがる。

出かける時の洋服も

ねぇこれでおかしくないかな?

ねぇ変じゃない?

 

たまーに料理をしてくれる時だって、

ねぇタマネギはこの切り方でいいと?

ねぇ油っていつ引いたらいいと?

ねぇこのくらい炒めたら大丈夫かな?

 

と、いちいちわたしに確認してくる。

 

正直、どうでもいい時は

あーうん、いいと思うよー。

とテキトーに答えるのだが、彼はそのひと言で安心するみたいだ。

安心したかと思うとまた次の不安が襲ってくるようで、次々に確認してくるのだが。

 

まぁ料理や洋服を聞いてくるのはまだいいとして、

仕事の資料作りに関しても同じだ。

 

昨夜のこと。

 

勉強会の資料作りをするからちょっと遅くなると連絡が来て、

ご飯を作りながら待っていると、PCや資料を持って旦那が帰ってきた。

 

どうしよー。あと3週間後くらいかと思っていたらあと2週間後だった。

あーもう、資料作りが終わらない。あーもう、ストレスで死にそう。

勉強会なんてなくなればいい! どうしてこんなにやる気が出らんのやろう。

と、帰ってきた途端に嘆き出す旦那。

 

あーまた始まった。

彼は、発表とか人前で話すとかが極端に苦手だ。

結婚前もよく、勉強会の資料作りや原稿作りのアドバイスを求められたものだ。

 

プレゼンで大事なのは、完璧な資料より“自信”

 

わたしは前々職で毎日プレゼンをしていたし、幼い頃から度胸はあったから、

人前で話すことは苦ではない。

それに、『伝え方』に関してはいろんな本を読んだり、講演会に行ったりしながら、

場数を踏み、独学で勉強してきたという自負もある。

この人にはどういう話し方をすれば伝わるか、ということを考えるのもキライではない。

抑揚を付けたり間を取ったり、ボディーランゲージを取り入れたり、

時にはこちらから質問を投げかけたり、

興味を持ってもらえる話の“掴み”・分かりやすい“具体例”・話す順序などを意識して、

話を組み立てていくのは、楽しいとさえ思える。

同じ話をするにしても、ターゲットが違えば、掴みも具体例も変える。

 

そして、何度も何度も読み返しては修正を繰り返し、当日までに自分が完璧と思える原稿や資料を作る。

 

そうすると、

ここまで努力して作り上げたんだから大丈夫!

と、自信に繋がる。

その自信は必ず聞いてくれる人たちに伝わり、説得力に変わると思うのだ。

そして、

分かりやすかった。タメになった。

という感想や褒め言葉がまた次への自信となり、

プレゼンや発表に対する恐怖感はどんどんなくなっていく。

 

だから、旦那が

俺はできない人間。アンは、そういうの得意だからいいよな。

みたいなことを言うと、正直ムカつく。

 

できる、できない、ではない。

努力をするか、しないか、それだけの違いだとわたしは思うのだ。

 

不安ならその不安を取り除けるだけの努力や準備をすればいいだけなのに。

彼はギリギリになるまで準備も努力もせずに、

当日のことを思い、ストレスを溜める。

 

そりゃ、準備も努力もせずに当日を迎えるなんて、わたしだって不安で胃が痛くなる。

そんなの当たり前だ。

だからこそ、準備を万全にして当日に臨むしかないのに。

それに、聞いてくれる人に“自信”が伝わるように、“不安”も同じく聞き手に伝わる。

この人、なんだか自信なさそうだな。

そう思われるだけで、例え資料の出来が良かったとしても聞き手には届かない。

 

だから、“自信”が必要不可欠なのだ。

“根拠のない自信”を持っている人もたくさんいるが、

旦那は残念ながらそういう“自信”を持てない人だ。

だからこそ、彼にとっては努力=自信になると思うのだが、

こういう話をしても

俺は努力できん人間なんだもん

と云う。「〜なんだもん」って言われても全然可愛くないし。

もう勝手にしろって感じだが、こう言いながらも準備を始め出す旦那。

ちょっとはわたしの言葉が利いたのかもしれない。

 

昨夜遅く、旦那が

まだ途中だけど、今作っている資料を見て意見が欲しい。

と言ってくるので、わたしは思ったままを口にする。

 

今の所はどういう意味?専門用語が続いて難しい。

もっと噛み砕いて説明してくれないと、「?」ばかりで聞く気が失せてしまう。

さっきの所との繋がりが今のでは分かりづらい。

そもそも、このプレゼンのターゲットは誰なの?

最終的に、このプレゼンを聞いた人にどう思わせたいの?

 

旦那は、わたしの意見をもとに修正をしていく。

それを見ながら、

うん。コレなら分かりやすいし、趣旨に沿っていると思うよ!

うん。とっても良くなったと思う!

と言うと、ちょっと嬉しそうだ。

 

わたしは彼の仕事のことは正直全然分からない。

でも、彼がわたしのひと言で自信が持てるのなら、

わたしを必要としてくれる限り、協力していくつもりだ。

 

30歳を目前にして、後輩もたくさん出てきて、

教えたり頼られたりするポジションになりつつある旦那。

失敗しても許される年齢やキャリアではなくなってきていることに、

徐々に焦り出した旦那。

 

眠たい目をこすりながら、資料作りに励む旦那。

 

ここが正念場だ。頑張れ、旦那!

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