旦那の誇り
旦那の元気が戻ってきてひと安心
先日↓こんな記事を書いたが、徐々に元気を取り戻してきた旦那。
相変わらず資料作りは大変みたいだが、ハーゲンダッツを食べたり、大好きなハイボールを飲んだりするようになったから、ひと安心だ。
昨夜は、『崖の上のポニョ』が金曜ロードショーで放送されていた。
以前DVDで観たことはあったのだが、正直どんなストーリーかは覚えていなくて、
あーこんな感じだったね〜
と、TVを観ながら夕食をとった。
晩ご飯を食べ終わり洗い物を終え、
ようやくソファーに腰かけたら、物語はもう終盤の方。
女の子になったポニョが元の小さな魚?の姿に戻ってしまい、
少年がポニョをバケツに入れて悪いヤツから守るようにしておばあちゃんの元へと走るのだが、
結局、ポニョも少年もおばあちゃんも悪いヤツに飲み込まれて海の中へ引きづり込まれてしまったところを、ポニョの仲間が大群で助けに駆けつける。
小さなポニョの仲間たちが集まって、大きな魚のような形になって泳ぐそのシーンは、わたしにあの物語を連想させた。
このシーンって、『スイミー』みたいだね!
そう告げるわたしに、旦那がいきなり
そういえば俺、スイミーだったんだ!
と思い出したかのように目を輝かせて言う。
うん?「俺、スイミーだったんだ!」ってどういう意味だ。
しかも、そう話す旦那の顔はちょっと誇らしげで、ソファーで寛ぐその態度はなんだか偉そうだ。
困惑するわたしの顔を見て
あれ?言ったことなかったけ?
俺、小学1年生の時、劇でスイミー役をやったんだ。
今はこんな小心者だけど、その頃は主役だったんだよ。
と、旦那が続ける。
「あれ?言ってなかったっけ?」ってその言い方…と思いながら笑いをこらえて、
えーすごいやん。選ばれたの?
と言ってあげると、
役を決める時に、先生が誰かやりたい人挙手してって言うから、
俺、こんな風に手をピーンと伸ばして立候補して、
ほかに誰もいなかったから即決まったんだ。
みんなは食べられてしまうセリフもない役なのに、
俺はひとり生き残るし、ちゃんとセリフもあるんだ。
そのセリフは今でも覚えているんだよ。
これは、これまで生きてきたなかで唯一の俺の誇りやね!
と、旦那はこれまた自慢げに話し出す。
そりゃ、主役なんだからセリフはあるだろう。
旦那が本気で言っているとは思わないが、
四半世紀近くも前の小学1年生の頃に演じたスイミーが
彼にとっての唯一の誇りとは….これはもう爆笑するしかない。
へぇーそうなんだ〜。自分から手を挙げるなんて、意外やね。
わたしなんか…確か…海藻かなんかの役だった気がする!
笑いながらそう言葉を返すと、
なんがそんなにおかしいん!海藻とか誰がやっても一緒やん!
それに比べて俺は主役なんだぜ。
と言い返してくる旦那。
その言葉にもう笑いが止まらず、
じゃそのスイミー役の後は、なにか主役を演じたことはあるん?
と、痛いお腹を押さえながら聞くと、
ん?そんなのあるに決まっとるやん。俺は常に、俺の人生の主人公さ。
あーそうですか、そうですか。それはそれは、何よりでございます。
数日ぶりに夫婦で爆笑した夜だった。
繰り返される、わたしの過ち
その後、旦那から作った資料と原稿のチェックを頼まれたので、
深夜3時まで2人で頑張った。
チェックを頼まれない日は、
よく頑張ってるね。遅くまでお疲れさま。
と優しく労ってあげることができたが、
やはりチェックをお願いされてしまうと、
よくしてあげたいと思うあまり、ついつい仕事の校閲モードに入ってしまう。
結果、全ページに赤入れをしてしまった….。
しかも、
これどういう意味?この文章いらんくない?
これさっきのスライドで同じこと言ってたけど、ここで再度言うのはなんで?
ちゃんと意図があるなら、その意図が聞き手にも分かるように書かないと伝わらないよ。
ぜんぶの語尾が「〜ます。」ってなっているから、文章にリズムがなくて、聞きづらい。
「〜と言われています」を多用しすぎていて、説得力にかける。言い切っていいところはちゃんと断定した言い方にした方が良い。
などなど、多くを口走っているわたし。
なんか俺、めっちゃ怒られてるやん。
と、落ち込む旦那を見て、ハッと我に帰る。
つい先日、後悔したばかりなのに、また同じことを繰り返してしまった。
なんとかフォローして機嫌を治してもらったから良かったが、
完成まであと少し、言葉や言い方には気をつけてサポート頑張ろう。
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